web日記 2007年10月  過去の日記へ
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2007.10.30
28日の日曜日に第2回「麹室もみがらとたわむれるイベント」開催しました。
(以下10/2の記事参照)。
この作業、頭数が揃わないとなかなか前に進みません。
前回で終わらず、この日も若衆の日程を押さえて強行開催です。
相変わらずの重装備。
田中酒造には小さいですが、麹室が2部屋あります。
前回は1つの室のもみの撤去まで。今回はもう1つの室のもみ撤去です。

 苦闘の末、何とか撤去終了!
そして、おにゅうのコモを引き詰めました。

これから、新しいもみを引きつめるイベントがまだ残っています。
杜氏来る前に終わるのか心配です...

2007.10.27
今日は店頭屋根裏の掃除です。
職人さん達の瓦修理は終わって、表面上素晴らしくなりましたが、
その屋根裏の掃除は手付かずでした。
ちなみにハウスクリーニングの見積を取ったら(・_・)エッ....? っていう様な金額
だったので、さすがにこれ位は自分達でやるか!とあいなりました。
数十年降り積もったホコリと、屋根修理で落ちた土とが、梁にみっちり
積もってます。
妥協も入りつつ、ホコリが落ちない程度まで雑巾ガケです。


掃除後、見違えるようになったのは、言うまでもありません。
この2階のスペース、それなりの風情と空間があります。
今はまだ計画段階(かなり夢の話)ですが、
将来的にはちょっとした客寄せや、日本酒を中心とした懐石なんかを
振舞えればなぁ~なんて考えてます。

2007.10.26
地味に貼り続け、無事終了です。

細部に渡りきれいに補修できたと思います。
セラミックシートはいわゆるアスベスト(石綿)とは違いますが、
細かい繊維の粒子が飛散しており、体中チクチクです。
まめな一面を発揮したのでした。

2007.10.24
懸案であった、夏休みの宿題 「釜 焚口の修理」に着手しました。
ほっといた訳ではないですが、すっかり秋になっちゃいました。

数日前から、タワシでよく磨き、レンガにたっぷりと水分を含ませました。
耐火レンガとは言え、バーナーの火力で破損や劣化している部分が目立ちます。

直接火があたらない様に、レンガ表面に耐火セラミックのシートを貼っていきます。

小さく切ったシートをぺたぺた1枚ずつ貼るんですが、
今の所は楽しくやってます。しかし段々飽きてきそうな予感。
仕込の前に終わるのか?...

2007.10.20
快晴の中、アサザプロジェクトの稲刈りイベントが行われました。
過去、田植え雑草取り、とイベントがありましたがその集大成とも言えるものです。

長らく未使用だった休耕田を再生させ、1年目で見事に稲穂が育ちました。

三井物産、アサザプロジェクトの方々、総勢60名(お子様含む)協力してせっせと稲を刈ります。
刈り取った稲はすぐに「おだがけ」にかけていきます。


夕暮れ前にはきれいに刈り取りが終わりました。
田植えから、稲刈りを通してお米ができるまでを皆さん実感されました。
大事に育てられたお米を今度は私達田中酒造店でお預かりしお酒にします。
来年1月位からこのお米を使ったお酒の仕込を始めます。
どうぞ皆さま楽しみにしていて下さい。
情報はこちらのHPで随時お知らせします。

話変わって、
瓦日記も本日無事終了します。
最後の足場を全て撤去してお披露目となりました。(セレモニーはないですが)

田中酒造の屋号が刻まれた鬼瓦がど~んと鎮座しています。

古い歴史の建屋なので柱、フレームがゆがんでしまっている中、
職人さん達の苦労・苦心の上、修繕が終了しました。
これからこの建屋で新しい歴史を刻んでいきます。
どうぞ皆さま是非ご来店し見て行って下さい。
しまった、店頭幕の汚れが目立つぅ!!

2007.10.18
10/16,17の2日間で無事純米酒の瓶詰め終わりました。

以前の記事でビン詰後の熱いビンにシャワーをかけてましたが、
水に漬けた方が早い!ってことで半切に水を溜めて浸水。

瓦修復は方はほぼ完成の域に達しています。

新たに交換した店頭の 雨どい。
銅でできています。現在はピッカピカですが、経時とともに渋い緑青になります。

田中酒造は今年も11月の頭くらいから酒造を開始します。
空白の期間のことでしたが、今年も取手地元産のお米「日本晴」は無事収穫され、
検定まで終了しています。
現在精米中で、そちらを用いて酒造開始となります。

2007.10.14
空白の2週間。
一度PCに向かわない習慣が付くとどうもおっくうになってしまうようです。
瓦の方はだいぶ落ち着きましたよ。
出入りは左官屋さんと板金屋さんだけになったので
人的な雑多さはなくなりました。
店頭のお化粧直し最中です。日々美しくなって行きます。あと一息。

週明け今度は純米酒(日本晴 精米歩合70%)のビン詰を計画しています。
昨日、割水まで完了しました。
割水の前後には酒のアルコール度数の確認が必須です。
アルコール度数何%の酒を何リットル使って、何%の酒を何リットルを造る(割水する)か?
を必ず確認し帳簿に残します。
例えば、15度のお酒を100リットル欲しい場合、
酒が20度であれば、その酒75リットルに対し、水を25リットル足します。
計算上はこうなりますが、実際にはちゃんと検査を行います。
↓アルコール蒸留風景。

フラスコに酒を採取し、加熱を行い純アルコールエキスだけを抽出します(米焼酎風味)。
その後、浮標を用いてその比重よりアルコール度数が判ります。

たまーにしかやらないので雑な私はよくガラス器具を壊します。
と、言う話でした。

2007.10.2
10月になりました。肌寒い今日この頃です。
9/29になりますが、酒蔵メンテの話です。
麹室は通気性及び断熱性の相反した機能が必要です。
よって、その構造は何とも巧妙にできています。
壁は厚い御影石で覆い断熱性を有し、
天井は断熱性を持ちながら通気性を確保する為、
下から順番に、竹、藁、籾殻、藁の層構造になってます。
昨年の国税局巡回指導時に室の天井のメンテナンスはしているの?
と、軽く質問されましたが、10年以上は手付かずだったので、
人員を確保して挑戦を試みました。
←室の天井。竹の格子になってます。
人員はもちろん藝大関係の面々です。こういう時に大活躍!
←籾殻まみれに備えて完全武装!
室の天井には外側からアクセスです。
←天井上にみっちり引き詰められた籾殻を取除きます。
約4時間かけて100袋ほどの籾殻を回収しました。
←やっと天井表面の竹の格子に遭遇。
この日は籾殻の回収まで。
日を改めて次は新しい籾殻と交換です。
"昔は本当にしょっちゅう交換なんかしてたんですかぁ?"と
口々にぼやいていたみんなは次も来てくれんだろうか?。。。。