web日記 2007年5,6月  過去の日記へ
2007.6.30
しばらくぶりに自社に戻り、浦島君状態です。
梅清酒の下ごしらえもすっかり終わっていて、申し訳ない限り。

6月29日 約1ヶ月間の醸造講習が無事終了しました。


講習を終え、皆自分の蔵、会社に戻って行きました。
蔵の状況や、各人の立場、皆それぞれなので、ここで学んだことの
全部が全部役立つかは判りません。
しかし、1ヶ月間ほぼ毎日、日本酒のことについて考え、学び、
そして普段よりたくさん日本酒を飲んだ事は、本当に良い経験ができました。
また、受講生は皆同年代。
これから日本酒造りを継続していく上で、心強い仲間を得る事ができました。
次は、7月の南部杜氏の勉強会で会いましょう!!

ちなみに、「桃色にごり酒」は火入れをしました。
ちなみに、お土産は定番"もみじまんじゅう""広島風お好み焼きセット"です。

2007.6.27
講習も残り3日となりました。
試験醸造のもろみは講習日程上、今日上槽です。
もろみ日数20日。日本酒度-5程度までしか切れてませんが、仕方ないですね。

どんな酒になってるでしょうか。

危険なので宅急便で店へ送りつけるなら
火入れしてからか
クール便で送ってくださいね。 留守番よりのお願い

2007.6.23(更新24日)

週末、あまりに暇を持て余してるのを察してか、
岡山在住の丸ちゃんが観光に連れ出してくれました。

呉のヤマトミュージアム

広島の原爆ドーム、広島城

宮島の厳島神社

そして山口県へ越境し岩国の錦帯橋
(錦帯橋って見たことあったけど
そんなに観光名所とは知らなかったなぁ)
まさに広島観光フルコース!
とりあえず見とけ的な場所は押さえました。
行こうかなぁ、どうしよっかなぁ、と悩み、結局は行かずじまいと思っていただけに、
全て回れて思い残すことはありません。
丸ちゃん楽しかったね!たくさん歩いて疲れたけど... ありがとね

講習も残り一週間で終了。釈放間近です。あと少し!

(まさか、お留守番に”もみじまんじゅう”ぐらいは買ってくれているよね?)

2007.6.21(更新22日)
講習も折り返しを過ぎて残りも数日。
今回は麹造りの話。

麹の実習では、総ハゼ麹、突ハゼ麹を各々箱法、蓋法を用いて造り分けてみました。
もちろん蒸米の吸水率や経過温度設計もしっかり差を付けました。
同時進行で造ることで操作や品温経過の違いを大きく意識できたと思います。
できた麹は見かけ上しっかりした総ハゼ麹と突ハゼ麹になっていました。
この麹の酵素力価等のパラメータ評価まで実施し差を明確にします。

実習も大事ですが、こういった作業の合間に、
各地の蔵元さんから集まった若い技術者との情報交換が非常に有意義です。
多分こんな実習でもなければ各蔵の造り方、方針なんてのは聞くことができません。
ありがたや。

きき酒の講習もしっかりあります。
清酒のきき酒に一番時間を割いていただいていますが、知識を広げる意味合いで、
その他酒類のきき酒も準備いただいてます。

ビール、ワイン、焼酎、ウィスキー...
焼酎にいたっては50種類以上。さすが酒類総合研究所!
この量きき酒すると結構、いや、かなり疲れます。焼酎は度数も高いので舌がおバカになりました。
残ったビールやワインは開栓しちゃってるので、夜な夜な消費したのは、言うまでもありません。
日本酒びいきですから他の酒類をきくと日本酒がやっぱり旨いと再認識できますよ。

2007.6.21
入梅したのに雨が少なくって夏の渇水が懸念されております。
お水は大切に使用しましょう。と心にとめながら、
梅洗いに精を出す昨日、今日です。
そして私が洗っているそばからおば様方がヘタ取りをしてくれます。
こちらも急ピッチで作業しています。

みんなでわきあいあいがんばってもらってます!

2007.6.17
本日も快晴なり。
今年は暖かかったため梅の完熟が早いようです。
わが社の梅清酒は完熟梅を使用して仕込むため
6月後半または7月前半の仕込作業開始なのですが
今年はすでに熟しきった梅が入荷してしまいました。
そのため急遽バイト君を動員して梅洗いです。

結構これが腰にくるんですよねぇ~!!
来週からはヘタ取り作業にバイトのおば様方を投入します!

2007.6.16
酒母仕込実習で山廃にチャレンジしています。
なんと研究所の仕込水は水道水!の為、
硝酸還元菌の繁殖は期待できません。
なので仕込水を求めて井戸水を汲みに行きました。
西条駅(研究所から車で15分程)周辺には「賀茂鶴」さんはじめ
酒蔵が約10軒ほど密集して存在する、『the酒蔵の街』です。


各お蔵の煙突が何故か統一されているのが不思議でした。
そして、この空間には仕込水(井戸水)を提供している場所が何箇所かあります。

地域の方々もたくさんのペットボトルを抱えて汲まれてました。
我々も目的の井戸水を無事ゲットしました。

2007.6.13
先週末より今週明けまで会長はじめ杜氏や
社員さん達は社員旅行(?)に出かけておりました。
親戚を動員しつつも心細かったので無事帰国してくれてホッと安心です。
私の安心がお客様に伝わったのか今週は倉庫のお仕事が大忙しです。

2007.6.10
週末、講習は無いですが、仕込が終わったもろみの管理
(櫂入、検温)の為、寮にstayです。

留仕込後3日目。もろみが少しずつ溶けはじめています。
様子を見つつ温度経過予定に合わせ、温度調整をしています。
隣のグループでは桃色酵母を用いた仕込です。

写真だとグロく見えますが実際はきれいな桃色です。
最近流行りの桃色にごり酒(ちなみに酵母細胞が桃色なので、
しっかりろ過すると透明な清酒になっちゃいます)の
テクをついでに学んでおきましょう。

何しろやることが本当にあまりないので、規則正しい寮生活を過ごしています。
この際、メタボ対策として、ともかくよく歩いてます。

環境抜群です...

2007.6.06
一応遊びに行ってしまった訳ではないって言う証拠写真。

醸造を研究するための設備全てがしっかり揃ってます。
これから決めたテーマに沿って試験醸造を行っていきます。

1タンク総米20kgで仕込みます。

かわいらしい甑ですが、しっかり蒸せます。
仕込配合(3段仕込の米、麹、水の比率)が酒質に及ぼす影響を研究してみます。

2007.6.05
今日は蔵内ネタをひとつ。
本日は以前より懸案の井戸の水量計測を実施いたしました。
昨今の様々諸事情より
自分のところの井戸の能力を詳細に知っておかなければならなくなり、
本日業者さんにお願いしての調査と相成りました。

このような容器に一定時間井戸の水を汲み上げ、
元の水位に戻るまでの所要時間によってその井戸の水量を計測します。

2007.6.03
講習土日の休みを使って、愛媛に行って来ました。
愛媛今治の八木酒造部
『山丹正宗』の若旦那とは、昨年の滝野川で苦楽を共にした仲です。

時期外れの蔵見学やら、夜の晩餐、
松山道後温泉ツアーとたくさん気を使って貰っちゃいました。
いやぁ~本当にお世話になりました。

ここの温泉『千と千尋の神隠し』の油屋のモデルらしいです。
確かに中は迷路か!とも思える複雑な造りでした。

2007.6.01
今週は来週から始まる試験醸造の仕込計画の立案までだったので、
頭も体もまだまだ使ってません。
それよりも、単身赴任用に準備した荷物のセンスの無さを痛感!
要らんもんばっかで、必要な物が不足してます。
慌てて救援物資を追加投入してもらいました。
でもまだ何か足りない気が・・・・・・。

2007.5.30
やって来ました。広島酒類総合研究所。
自然に囲まれ勉強するにはもってこい、一切の誘惑から隔離された場所です。
と、理事長先生のおっしゃる通り周りには何もありません。
酒漬け(決して酒を飲んだくれる訳じゃない)の1ヶ月堪能できそうです(゜д゜;)


2007.5.30
今日から約1ヶ月、見習い2号が酒造の勉強のため広島に去っていきます。
不慣れな見習い1号なのでこの日記も一体どういった頻度で更新されるやら・・・・・・。
かなり不安ですが、がんばって蔵守して、ワンランクアップして帰ってくるで
あろう見習い2号を待とうと思います。

2007.5.29
明日から約1ヶ月、酒造の勉強をしに、酒類醸造講習に参加してきます。
場所は、広島県の酒類総合研究所という所で実施されます。
こちらは日本で唯一のお酒に関する国の研究機関です。
昨年、東京の滝野川にある同研究所の入門編を受講し、その次のクラスとなります。
広島なので当然、1ヶ月間単身赴任の寮暮らし。
極小酒造店なので1人抜けただけで火の車。
1ヶ月も店を空けて大丈夫なのか?の不安もありつつ、
今後2度と行けるチャンスはないんじゃないか、と思ってのわがままです。

そんな訳で、このweb日記の更新は見習い1号に任命しましたが、
何しろ、この手のものに疎そうなので、どうなることやらです。
一応、広島での状況を知らせようと思いますが、更新されるかは1号君次第です。
では。

2007.5.27
絶好の田植え日和!
集まりました総勢70数名。
アサザプロジェクトの面々、三井物産のご家族ご一行さま、
ボランティアで助っ人にNECの達人の方々。
白菊酒造の専務さんもいらっしゃいました(こちらもボランティア。趣味?)

↑ アザザプロジェクトの方々が復活させた休耕田。

↑せっせと田植え。

超~快晴の中、田植えが行われましたが、この人数で取り組んだので、
予定より早く終了したようです。
蔵元見習い1号、2号ももちろん参加させていただきました。
片腕での田植えはかなりしんどかったのと、普通の長靴で田んぼは歩けない!
っちゅうことを痛感!なめてました。
小っちゃいお子様も大勢見えていて、田植え&ドロ遊び&田んぼの生物とたわむれてました。
みんなでこうやって愛情込めて植えた苗です。
きっと素晴らしい酒米になることでしょう(祈りましょう)。
秋の収穫が待ち遠しいです。

2007.5.26
土曜日、田植えの予定でしたが、前日からの天気予報で朝から雨と
言われていたので、日曜日に延期となりました。

おバカな話。
不注意で左手負傷しました。
骨折まではしてませんが、中学生の時以来の外科通いです。
見かけ派手ですが、先生曰く、サポート付けてても付けてなくてもいいよ。
程度の怪我で済みました。

日常生活にも落とし穴があるので気を付けないとですね。反省...

2007.5.23
田中酒造店に楽しい、嬉しいお話が舞い込みました。
NPO法人アサザ基金さんと三井物産環境基金さんとの協働で牛久沼の
水源地再生事業が行われます。牛久沼流域では水源地となる谷津田
(山間に囲まれた田んぼ)が広く分布していますが、農業の減反化や荒廃が進み
その保全が急務でした。
アサザ基金さんではその再生事業に取り組んでおり、この度、三井物産さんと
荒れた田んぼの復活、生態系の再生を目指しています。
ここの田んぼでは酒米(日本晴)の栽培を行います。
田中酒造店には、ここでできたお米で、お酒を醸して欲しいとの依頼でした。
私達のミッションは酒造ですが、田植えから参加させてもらえます。
自分達で育てたお米でお酒を醸す。実に楽しみです。
今週の土曜日田植えです。
状況はまた報告させてもらいます。

新聞発表にもなっていました。
載せておきます。こちら。

2007.5.19
JR取手駅主催『駅からハイキング』が行われました。
あいにく、ぐずついた天気だったため、予想よりも大分参加人数が
少なかったようです。

こちら田中酒造店では店頭でお酒の試飲、ケーキの試食、そして
販売会をさせていただきました。
お隣の新六本店奈良漬屋さんと共に『地場産品 取手宿』の旗を立てて。
やはり試飲いただいて「美味しい!」と言っていただけると、造り手としては
本当に嬉しい一言になります。ありがとうございました。
約8kmの道のりを2時間半かけてのハイキングでした。
自分達は地元に住んでいながらもトライしていない軟弱者です。
皆さまお疲れさまでした。

と、夕方HPを書いていたらば、激しい夕立が...

古い瓦葺の事務所は超雨漏りです。
早いとこ瓦を葺き替えねば...

2007.5.17
今日は変な天気でした。
大雨&快晴。おかげで、蔵の一部水びたし...

300ml豆樽の準備をしてました。
まさに内職。首かけ付けて、箱に入れて。
いい出来です。


2007.5.16
5月19日にJR取手駅主催の『駅からハイキング』が行われます。
名称『歴史&水とみどりの街 取手宿めぐり』となっています。
(募集要項等はJRにお問い合わせ下さい)
取手の町は市街化してしまっていますが、名称の通り、街にはまだまだ
たくさんの見所があります。
当日、地元のお店が取手駅で物産展を開催してますので是非お立ち寄り下さい。
ラッキーなことに、田中酒造店はハイキングコースに含まれてました。
人員がたくさんいないこともあって、駅では展示のみとして、
こちら店頭の方で試飲販売会をさせていただこうと思います。
他の蔵元さんがやっているのを見て、前から気になっていた、
300mlの豆樽を、今回、お土産用に造ってみました。
普通の樽用のコモを縮小したものですが、かわいくできました。

また、オリジナル君萬代徳利も1合、4合揃えました。こちら参照

2007.5.13
梅清酒ビン詰行いました。

ビン太君にも改良を加え、能力アップしてます。
スピードに付いて行けず、目が回る一面も。
たくさん売れるといいですな。

2007.5.12
ここのところ連日暑いです。
週末梅清酒のビン詰(今度は結構大量に行う予定)を控え、ビン洗いや
準備に追われてます。

『Galaxy』
倉庫のアトリエで山口君が制作していた絵が完成しました。
これの他に並行して4作品同時に完成。
すぐさま出荷するそうです。
この次も制作予定目白押しで、さすが売れっ子!

2007.5.10
タンクやケースを洗浄するのに使っている高圧洗浄機が
壊れたまま数ヶ月が経ちました。
やぁーっと部品調達できて久々に復活しました。

これがあるとないとじゃ、労力全然違います。

午後、傍嶋君(ケンチャンマン)が先生をしているデッサン教室の
生徒さん10数名ほどがお見えになり、田中酒造店敷地、蔵内の
デッサンをされていきました。

普段自分達は見慣れている光景ですが、皆さまの目には
珍しいものに写ったようでした。
さて、どんな出来栄えになったでしょうか。
一部のみの紹介となってしまいますが、

←講評を行う傍島君。普段とは違う鬼教官ぶり。
きっと何処かでお披露目される日を楽しみに待ちましょう。

2007.5.8
ご無沙汰しております。
皆さまゴールデンウィーク連休お疲れさまでした。
さすがに、7連休もしてしまうと、お客さまにも大変ご迷惑を
おかけしてしまって、おかげ様で連休明け初日はたくさんの配達で
忙しい一日でした。

田中酒造では、悲しい出来事がありましたが、
それを乗り越えてがんばって行こうと思います。

2007.5.5
去る5月2日、愛犬はち君が老衰で息を引き取りました。13歳でした。
この数日前より寝込んでしまい、食欲もなくなりました。
いつ死んじゃってもおかしくないね。なんて、冗談では言ってましたが
本当にこの日を迎えてしまうと、何とも言いようがありません。
最後は家族に見守られ、苦しむことなく召されました。
これは我々にも、はちにとっても救いでした。
想い出を回想すると尽きません。
はち君、ありがとう!そしてゆっくり休んでください。
はち君ファンの皆さま、ゴメンナサイ!

5月5日、甥っ子、姪っ子、(病猫りゅう君も)と共に歴々の蔵犬、蔵猫が
眠る柿の木の下に埋葬しました。
秋には美味しい柿を実らせてくれることでしょう。