web日記 2006年12月  過去の日記へ
2006.12.30
昨日、杜氏さん達は岩手に帰られました。
途中、雪あり事故ありで到着が遅れたようですが、無事着いたと連絡があり
安心しました。短い正月休みですが満喫下さい。

いよいよ、年末。今日で年内の営業は終了します。
年始の宿題はたっぷりありますが、しばし封印します。
このHPとweb日記は10月から開始しましたが、酒造りの状況少しでも
伝わったでしょうか?
来年は吟醸の造りも始まり、寒造り本番を迎えます。過酷な修行になるか、どうか
お楽しみです。
来年も酒造状況及び関連情報をお伝えします。
年明けは1月5日に更新予定です。

来年も田中酒造及び、来年発売の無濾過生原酒 純米酒ラベルのモチーフかと思わせる
はち君・りゅう君、そして"謎の白黒"、共々よろしくお願い致します。

それでは、皆様良いお年を。

2006.12.28
年末のあわただしさはありますが、自分達は全く新年を迎える準備は
できていません。(神棚飾り、大掃除、年賀状、、、)
そんな忙しい中、りゅう君の右目が結膜炎になり、獣医さんへ
行く羽目に。注射2本いただきました。

杜氏さん達は明日帰省されます。蔵の片付に余念がありません。

麹蓋等、木製部品を和釜で熱湯殺菌し天日干しします。
大掃除ですが来年に向けての準備と言った所でしょうか。
年内、残すところ3日、乗り切りましょう。

2006.12.27
今年最後のにごり酒ビン詰。
ラベル貼機君のご機嫌を伺いながら、スイッチon。

きしみながらも、仕事をこなしてくれました。一安心。
その後、倉庫のストック補充の為、本醸造酒の割水をこなします。
でも、生酒も底を着いているしないし、大吟醸もないし、どこで製造計画狂った??
酒粕工場では賑やかな声が聞こえてきます。
工場長(おばちゃん)と和むケンチャンマン。

柏の"NEWYORKER"と言うお店のマスターとお知り合いになり、
年始の営業1/5,6に君萬代のお酒を振舞いたいとオファーが入りました。
夜早速、お酒の納品と、ちょっとしたグッヅ(樽、徳利、はんてん、杉玉)をお貸ししました。
どんな年始の営業になるのか楽しみです。

2006.12.26
今年もカウントダウンですね。
杜氏さん達は正月帰省されるので、蔵の片付けをしたいところですが、
あいにくの雨で仕事がはかどりません。加えてこの12月、お酒がたくさん
お嫁に出て行ったので、倉庫がスカスカになってしまってます。
「にごり酒が足りません!」「酒粕(袋詰したもの)が足りません!」
「本醸造の割水はいつやる?」「瓶足りなくない?」
バタバタバタバタしており、皆の頭から煙が出ています。
まぁ-何とかなるでしょ。。

我蔵のご高齢自動ラベル貼機君が動くたびに悲鳴を上げており
どうしたもんかな?と悩んでいましたが、
今日、超多忙な助っ人comちゃんが訪れてくれました。

大事には至ってなかったですが、"もっといたわってあげなさい"と
指導を受ける見習い達でした。

2006.12.25
『忙殺』。
の為、力尽きました。

2006.12.24
『メリークリスマス』。

田中酒造ではクリスマスを通り越して、既に松飾です。

2006.12.23
『先客万来』。
年末ですが祝日でしたので店休みをいただきました。
午前中は今年最後の槽掛をしました。
お昼頃に元会社の先輩方がわざわざ川越からきていただきました。
今度来る時は運転手付きで来て下さい。

夕方には学校の先輩がお友達を引き連れ、忘年会&蔵見学&きき酒会を行いました。

皆様、料理教室の仲間と言うことを後で伺い、おもてなしに不備がなかったか
びくびくです。
槽口からしぼり立ての原酒が出ており、そちらを堪能いただき、また、
日本酒鍋(水を一切使わず日本酒で仕立てた鍋)を用意しました。
日本酒の良さって、楽しく仲間と飲み、料理を美味しくいただけることだと
再認識できました。

"田中酒造の日本酒は悪酔い、二日酔いをしません。"
日本酒を製造する過程で、もろみを15度以上にしてしまうと
カルバミン酸と言う物質が生成されてしまいます。
こいつが頭痛の原因物質になります。
15度以上にしない、ということはゆっくりと時間をかけてもろみを育成させている
という事です。
杜氏の説明に皆、うなづいていただいていました。結果は翌日。

2006.12.22
無濾過生原酒の第1弾 本醸造酒のラベルが揃い、いよいよ出荷&店頭販売
開始します。ラベルを貼る横から、品物が出荷されるので既に品薄...
今朝は、純米酒の検定も終わり、来年発売に向け無濾過生原酒第2弾のビン詰をしました。

前回紹介した、松竹梅が何やら形になってきました。
正月に向けてこちらもちゃくちゃく。

蔵人さんが竹細工をしていたので、ついでにTVで見たグッズを造ってもらいました。
そう、竹の酒器です。風情あるでしょ。

2006.12.21
22日に書いてます。
昨日は何してたっけかなぁ?
にごり酒今年2回目のビン詰をしてました。
引き続き、こちらも好評甘酒のビン詰、
そして17BYの生貯蔵の大吟醸酒の生酒のビン詰...
品薄状態で自転車操業です..

2006.12.20
お待たせしました。本日から酒粕開始します。1袋 約500g 300円で販売します。

酒造が本職ですが、蔵人さん達が残業(?)してせっせこせっせこ酒粕の袋詰めを
しています。ホントーに手間隙かかってます。
これで安心して店先でおば様方の対応ができます。


この絵は無濾過生原酒第2弾 純米酒用ののラベルです。
横たわっているのは何だか判ります?

2006.12.19
デスクワークがなかなかできなく、昨日の分も今日書きました。
今朝も蒸米取りに始まり、甘酒のビン詰、そして検定が終了した本醸造酒の
無濾過生原酒のビン詰をしました。
検定タンクの上呑から酒を引き出し、
毎度おなじみビン太君でビン詰しました。
ラベルの数が間に合わず、正式リリース
できていませんが、数本だけでもラベルを貼ってみました。いいできです。

2006.12.18
本醸造酒が搾り終わり、粕剥しの作業です。

槽から袋を取り出します。そして丁寧に袋から粕を剥します。
全ての粕を剥し終わったら、重量を昔ながらの重量計で量ります。
店頭でお売りする酒粕はこれから、切り分けて袋詰めします。
手間がかかりますので、店頭に並ぶのはしばしお待ち下さい。

槽が空きました。次のタンクの純米酒が"早く搾ってくれ!"とサインを出しています。
(日本酒度で+2。田中酒造の狙いの値)。
本醸造の粕を取り出したその足で純米酒の槽掛を行いました。
これまた旨い!この段階での試飲は酒税上厳禁です。
一応、テイスティング。蔵元の特権と言うことで。
この無濾過生原酒も第2弾で販売いたします。お楽しみに。


何やら松、竹、梅が揃っています。梅は麹室で強制開花させられています。
さて、何ができるのでしょう。

2006.12.17
16日夕方には木枠が一つ取れるくらい搾れました。
蔵人さんは夜中中、搾り具合をチェックします。
今朝には木枠が全て取れていました。
そして日中、"積み替え"と言って、酒袋を上下中外、まんべんなく搾るために
入れ替え作業を2-3回行います。
どんどん薄くなる酒袋。
明日には全て搾りきり、粕を剥す作業に移ります。

そのほか、出荷業務で目の回る日曜日でした。
毎月、この位お酒が出るといいんですけどね。

2006.12.16
上槽。本醸造酒の初搾り!です。
半年振りの君萬代号(槽:"ふね"なので...)発進!!


デカタンクを常時櫂入れし、ポンプでもろみを槽場に送ります。

もろみを次から次へ酒袋に充填して整然と並べます。

酒袋にしてだいたい300袋ほど。木枠で容積をかさ増しして更に積みます。
最後は油圧のプレス機でギュッと圧力をかけます。
槽口から搾り立ての"清酒"が出てきます。
これが格別に旨い!!!!
全て搾り終わり、検定(何リットルの清酒ができたか)後に、
今度発売する無濾過生原酒のビン詰を行います。お楽しみに。

2006.12.15
にごり酒の初出荷で大わらわは日となりました。
みなさんお味はどうでしょうか?

ちゃまめ君のおしゃれに対抗し、はち君も着飾りました。

速攻、脱ぎ去って行きました。
さすが和犬...

2006.12.14
今日はてんてこ舞。16日新酒「にごり酒」出荷予定でしたが、
お問い合わせ多数の声に負けて急遽本日初出荷に繰り上げました。
当初16日は大安と言うことで、新酒の初出荷としましたが、今日は先負で
午後から販売開始にしよう!となりました。酒蔵は暦を非常にこだわります。
詳しくはこちらをご覧下さい。

たまには登場。はち君。


2006.12.13
ビン洗いばっかしているようなこの頃です。
いよいよ明日にごり酒詰めます!

本醸造酒の上槽は今のところ、16日を予定しています。
日本酒度(甘さ)調整の為、4段仕込(三段仕込の後の仕込みなので"4"と付きます)
を行います。蒸米と糖化酵素を用いて"あまぁ~い"液を造ります。甘酒のようなものです。
朝仕込んで、大体8時間後に澄んだ液体が上層に溜まってきます。
これがまた上品な甘さなのです。


りゅうく君のかわいいショット。

やっぱり仕事の監視しているのでした。


2006.12.12
今日は普通酒のビン詰でした。
だんだん手馴れてきました。

新酒はにごり酒がいい状態になってきました。

明日、明後日ビン詰開始予定です。店頭に並ぶのは16日を予定しています。
しばしお待ち下さい。
酒税が変更になり昨年よりお米の歩合が高い配合としたので濃厚で
コクのある仕上がりになっています。美味しいですよ。


3玉できてました。。。

2006.12.10

2個目に着手。水を得た魚の様に手際が良くなっています。何個作るのかしら。。

気が付けがこの店に丁稚(でっち)に入って丁度丸一年になりました。
早いものです。

2006.12.9
「にごり酒できた?」「酒粕はまだぁ?」の声にびくびくしている今日この頃です。
もう少々お待ち下さい。にごり酒は12月16日予定です。酒粕は20日過ぎです。

杉玉造りに進展がありました。
②の続き。金網に杉の枝をさし終わりました。もしゃもしゃです。

③丸くカットします。
うぉりゃ~  どりゃ~
ふんぬ   ポフポフ
虎刈り
そして最後は丸くきれいに形になりました。

杉玉は新酒の目印です。店頭軒先に飾られたら、新酒を準備してお待ちしています。

2006.12.8
庭のもみじが真っ赤になっていました。

もろみの液化が進むとアルコール度数の分析が可能になります。
複数タンク仕込があると、日々何本もアルコール度数の分析を行います。
分析担当は、賄いのおばちゃんです。顔出しNGなので風景だけ。

アルコール以外に酸度、アミノ酸度、日本酒度も並行して毎日行うので
大変です。\(@_@)ノ

もろみを搾る準備として槽に掛けるための酒袋を洗い始めました。

枚数が多いですがこちらも1枚1枚手洗いで丁寧に洗います。


ビン詰に向けて洗瓶するケンチャンマン。
出荷用のP箱も洗いだめしました。

2006.12.7
もろみ9日目。泡も落ち着き、発酵が一段と盛んになっています。

写真では判りにくいですが、表面にボコボコと炭酸ガスが発してします。
耳を澄ますと、ボコポコ...神秘的な音が聴こえますよ。

杜氏さんと県の工業技術センターに出かけました。
税務署主催の酒造講話会と言って、酒造開始時期に行われます。
酒税改定や造りに当っての注意事項の他に、消費者ニーズを踏まえた経営等
トピクス的なお話をしていただきました。

戻ってきたらば、杉玉造りは既に着手されていました。

①採ってきた杉の枝を先ずは選別します。
 チビ松ぼっくりが付いた枝は残念ですが、ここでお別れです。
②芯(緑色の針金網で作ったかご)に選ばれた枝を地道にさしていきます。
今日はここまで。

樋口さん、大量注文ありがとうございます。
無濾過生原酒 お勧めですよ。

2006.12.6
昨日の話。来週、にごり酒ができる予定で、そのビン詰やら、
今後の予定やらを杜氏さんと話をしていました。
タイトなスケジュールでどうすっべかぁなんて言い合ってましたが、
ふと、「新酒ができるから杉玉を造らないとですね。」と言った所、
「あっ!」そのスケジュールは全く白紙だったので、慌てて杉の枝を
拝借しに(いえいえ親戚のお宅にちゃんと断って)早速出かけて行ったのでした。
←収穫
杉玉の造り風景もできればお届けします。

2006.12.5
朝、蒸米用に和釜で沸かしたお湯は、その日一日色々な事に使えます。
掃除に使ったり、ちょっとした洗瓶、そして醸造機器の熱湯殺菌などなど。

酒造をしていない時は、お湯を沸かすのも一苦労。ありがたや。

2006.12.4
朝の仕込(掛米をタンクに投入)前に一仕事。出麹を行います。
麹室で約2日間育てた、麹米を乾燥した冷所に出し乾燥させます。
この作業を"枯らし"と言います。
できたての麹は、水分を含み、麹菌も元気一杯です。
そこで、冷所で麹の成長を止め、乾燥させる訳です。

↑できた麹はホクホクと暖かく、甘い栗香がします。
それを手でほぐし冷所で乾燥させます。

午後は配達に行きました。
先代の頃からの大お得意様、東十条にある居酒屋さんです。

80歳を超えた親父さんが一人で切り盛りしています。
お酒は君萬代のみ。ありがたいです。
これからもよろしくお願いします。

2006.12.3
仕込の合間(踊り)だったりで、今朝は蒸はありません。
それだけでも少しゆっくりできます。
と思っていたら、また、逃走してしまいました。今度は何処に...
ちなみに今日のタンクの様子。

↑デカタンクもろみ5日目 ↑にごり酒もろみ5日目
これから数日間どんどん泡の高さが高くなっていきます。

2006.12.2
12月です。寒くなってきました。
仕込も複数タンク並行して行われているので目が回る状況です。
←デカタンク(本醸造酒)のもろみ4日目です。順調に発酵しています。

 ←にごり酒のタンクももろみ4日目です。
ブクブク泡が立っています。タンク中央に氷の容器を入れ冷やしています。容器は蔵の梁に
滑車を付けて吊るされています。

←洗米するケンチャンマン。働く様も板に付いてきた?


午前中は目一杯仕込みを行い、午後は通常業務です。12月となり他月よりもお歳暮シーズンでもあり
多忙となります。(うれしい限り)。
そんな中、龍ヶ崎の海老原商店様で毎年恒例で販売している。干支ボトルのビン詰を行いました。
金色の猪群。

事務処理もひっちゃかめっちゃかになりつつですが、いつも監視されているのでサボれません。