鞄c中酒造店歴史
江戸前期、陸前浜街道の要衝として発展してきた取手宿。その面影を残すのは取手市内には、
参勤
交代で使用された本陣と様々な寺社仏閣、そして君萬代醸造元田中酒造店があります。
常総大地の東のはずれ、利根川の砂礫層を通ってくる豊富な伏流水と後背地に相馬、谷和原
の穀倉地帯を控える地の利から創業(明暦元年1655年)以来日本酒を醸造してまいりました。
明治17年(1884年)、現在の牛久市域で陸軍近衛砲兵の射撃演習が行われた際、明治天皇が
行幸し、牛久の旧家が行在所となりました。天皇が利根川を渡り行在所に向かう途中喉の渇き
を訴え、造り酒屋の水なら大丈夫、という事で差し出されたのがここの井戸水でした。天皇が
大変満足されお気に召した為、天皇の行在所滞在中、水を運ぶこととなり、その功により明治
天皇より下賜されたのが「君萬代」の銘柄であると伝えられています。